フィギュア撮影とライティングの基本

フィギュア撮影とライティングの基本

フィギュア撮影とライティングの基本についてまとめておきます。

ライティングの基本と特徴

写真は全て激安ストロボNEEWER TT5601灯で撮影しています。

レタッチはしていないので、レフ版だけでどこまでカバーできるのかも参考にしてみて下さい。

順光

被写体の正面から当たる光は、色や形状をはっきりと正確に描写することができます。

順光+ディフューザー

ディフューザーを使えば、正面からのフラッシュでも後ろにきつい影ができることはありません。

但し、正面からの光は、ハイライトとシャドウの演出が乏しい平面的な印象になってしまいます(言い方を変えると奥行き感のないのっぺりした印象)。

僕は補助光(フィルインライト)として使うことはありますが、メイン光源として使うことはありません。また、1灯では必ず背景が暗くなるので、白系の明るい背景紙とは相性が悪いです。

トップ光

被写体の真上から当たる光は、被写体の立体感や奥行き、自然な影を演出できます。

※左はストロボ(ディフューザー)のみ、右は+レフ版

トップ光は、被写体だけでなく、背景紙に当たる光もコントロールしやすいのが特徴です(背景を暗くしたい時は光源を前方に、背景を明るくしたい時は光源を後方に)。

但し、「髪の毛等縦方向の立体感が崩れやすい」「肌の上側が白飛びしやすい」「団子鼻になりやすい」「前髪の影で顔が暗くなりやすい」といったデメリットもあります。

順光気味に当てるのか、真上から当てるのか、逆行気味に当てるのか、でも印象が変わります。

斜光

被写体の斜め上前方から当たる光は、立体感を表現するのに向いています。

※左はストロボ(ディフューザー)のみ、右は+レフ版

斜光は、トップ光よりも立体感が強調され、自然な影も演出することができます。恐らく、フィギュア撮影では一番オーソドックスなライティングです。

左右どちらから光を当てるのかでも被写体の印象は変わります。

サイド光

横方向から当たる光は、被写体に影が強く出るのでメリハリのある描写になります。

※左はストロボ(ディフューザー)のみ、右は+レフ版

サイド光は、髪の毛等の縦方向の立体感を強調しやすく、鼻筋を綺麗に表現しやすいのが特徴です(凛々しく美人顔になる印象)。但し、光源の反対側が暗くなりやすく、レフ版だけではカバーしきれないことも多いので、個人的には補助光必須です。

左右どちらから光を当てるのかでも被写体の印象は変わります。

半逆光

被写体の斜め後ろから当たる光は、質感や立体感を強調するのに向いています。

※左はストロボ(ディフューザー)のみ、右は+レフ版

半逆光は、エッジにハイライトが入り透明感が出るのも特徴です。但し、光源の反対側や正面が暗くなるため、レフ版だけではカバーしきれないことも多いので、個人的には補助光必須です。

左右どちらから光を当てるのかでも被写体の印象は変わります。

逆光

被写体の後ろから当たる光は、輪郭を強調するのに向いています。

※左はストロボ(ディフューザー)のみ、右は+レフ版

逆光は、白背景にしたい時によく使われます。

但し、正面が極端に暗くなるため、レフ版だけではカバーしきれないことも多いので、個人的には補助光必須です。また、僕はアクリサンデー板 乳白半透明を使っていますが、背景紙+ディフューザー代わりになる塩ビ板等も必要になってきます。

立体感を出す光の当て方

立体感を出したい部分の片側にハイライトを入れ、反対側にシャドウを落とします。

立体感を出すためのライティング

実際、フィギュアはもっと複雑な形をしているので、ここまで単純ではありませんが、基本的な考え方は同じです。また、全ての立体感を強調できる光の当て方なんてありません。光の向きによって、得手不得手がありますから、まずは自分がどこを強調させたいのかで光の向きを決めて下さい。

個人的には、サイド光や半逆光が好みなのですが、照明を複数使ってライティングを組むことも可能です。全体を明るくしながら、立体感を強調させることもできます。

参考までに、下記の写真は「トップ光」「サイド光」「半逆光」の3灯で撮影しました。

マックスファクトリー「アヴェンジャージャンヌ・ダルク〔オルタ〕ドレスVer.」726px

下記の写真は「順光」「サイド光」「半逆光」の3灯で撮影しました。

セイバーオルタ ドレスVer(アルター)

但し、なんとなく明るくしたいからという理由で照明を増やせば、せっかく強調されていた立体感が崩れる可能性もあるので、複数の照明を使う時は光量(光の強さ)の調整も必要になってきます。

1灯で撮影するのであれば、「トップ光」及び「斜光」が無難です。

最後に

フィギュア撮影では、照明の位置によって被写体の印象は大きく変わります。また、ただ明るくしたいだけなら、照明を増やす前にレフ版を追加する及びカメラ側の設定で露出を調整してみて下さい。

ちなみに、僕が最初の頃に躓いたことなのですが、きつい影ができてしまう時は、ディフューザーを光源から離して下さい。光の硬さはディフューザーの距離で調整することができます。

また、立体感を強調できる照明の位置なのに立体感が損なわれてしまう時は、レフ版の位置と角度を調整して下さい。レフ版は補助光的な役割を果たしますが、やりすぎれば立体感を損ないます。

フィギュア撮影ブースの作り方と必要な機材をまとめてみました

フィギュア撮影ブースの作り方と必要な機材をまとめてみました

2017.07.15
フィギュア撮影における「ISO感度」「F値」「シャッタースピード」の設定

フィギュア撮影とカメラの設定「ISO感度」「F値」「シャッタースピード」

2017.04.07
フィギュア撮影を始めたい方必見!?参考書籍より参考になるレビューサイト!

フィギュア撮影を学びたい方におすすめのレビューサイトをまとめてみました

2017.04.08
スポンサーリンク
スポンサーリンク

2 件のコメント

  • 初めまして。検索してるとヒットしたので。
    ブンドドや小情景、数カットだけならこれでもいいですね。
    ただし何十枚と写すレビュータイプの撮影ではまんべんなく拡散する以外に方法がありません。
    角度・構図・カットごとに照明を変更していたこだわりレビュアーはすべて、長くても数年ていどで「趣味として」の活動を終えました。
    この傾向に例外はいまのところありません。報酬を得て「仕事」とすることでしか、ベスト照明による数十枚規模の本気撮影は成り立ちません。理由はやはり、あまりにも時間が掛かりすぎることと、苦労のわりに反応が薄いことでしょう。結局は印象的なカットなど「1枚」あれば十分です。
    へたくそ手抜きなフラットタイプの拡散照明以外に、フィギュアレビューを長期間に渡って継続する方法は存在しません。
    私の場合はせめてとフィギュア後部に光を多めに配置し、前方をレフで持ち上げる半逆光気味なライティングで、しかし全体ではやはりフラットというバランスで写してます。

    • まず最初に、僕のフィギュア撮影の知識は、あさひわさん、サグラさん、wantaさんから学んだことが全てと言っても過言ではありません。それぐらい皆さんのサイトにはお世話になりました。ありがとうございます。

      フィギュア撮影を学びたい方必見!?参考書籍より参考になるレビューサイト!

      あさひわさんの仰る通り、カメラの設定とライティングを固定したまま8方向写真等を何十枚も撮ると、特定方向だけバランスがおかしくなることがあります。極端な陰影をつけて正面だけカッコ良く写しても、横向きはパッとしないとか。そして、それを調整しようとライティングを試行錯誤していると、セットするだけで1時間2時間とかざらです・・・。そうなると、どうしてもよりフラットにフラットになっていくのだと思います。

      僕にはどちらがいいのか分かりませんが、撮影した写真を誰に見せたいのか?でも変わってくると思います。単純にフィギュアが好きな方ならライティングなんて全く気にしていないと思いますが(むしろ新商品のレビューの早さを求めている)、フィギュア撮影が好きな方(カメラが好きな方)は、結構ライティングを気にしていると思います(僕自身がライティングに拘って撮影している方の写真を見るのが凄く好きです)。

      最終的には写真を誰に見せたいのか?と自己満足の様な気がします。

      ちなみに、僕も過去にレビューサイトに挑戦しようとしたことはあるのですが、すぐにやめてしまいました。僕の場合、フィギュアよりも、フィギュアの撮影に興味があったからです。何を言ってるんだ!?と思われるかもしれませんが、フィギュア撮影をしている方には、僕と同じ様な方が結構いるんじゃないかなと思っています。

      長々とすいませんでした。これからも更新楽しみにしています!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。