フィギュア撮影とライティングの基本

フィギュア撮影とライティングの基本

フィギュア撮影とライティングの基本についてまとめておきます。

目次

ライティングの基本と特徴

写真は全て激安ストロボNEEWER TT560で撮影しています。

順光

被写体の正面から当たる光は、色や形状をはっきりと正確に描写することができます。

順光

ただ、順光をメイン光源にすると、ハイライトとシャドウの演出が乏しい平面的な印象になってしまいます。また、1灯では必ず背景が暗くなってしまうので、白系の明るい背景紙とは相性が悪い気がします。

僕は補助光として使うことはありますが、メイン光源として使うことはありません。

トップ光

被写体の真上から当たる光は、被写体の立体感や奥行き、自然な影を演出できます。

トップ光

基本的に横のラインが強調され、縦のラインが崩れます。

被写体にもよりますが、前髪がのっぺりする。前髪の影で顔が暗くなりやすい。団子鼻になりやすい。肌の上側が白飛びしやすい。胸の立体感が崩れやすい。といったデメリットもあります。

順光気味に当てるのか、真上から当てるのか、逆行気味に当てるのかでも印象が変わります。

斜光

被写体の斜め上前方から当たる光は、立体感を表現するのに向いています。

斜光

恐らく、フィギュア撮影では一番オーソドックスなライティングです。

順光+トップ光+サイド光のイメージです。トップからの光が自然な影を演出し、サイドからの光が立体感を強調させます。左右どちらから光を当てるのかでも被写体の印象は変わります。

サイド光

横方向から当たる光は、被写体に影が強く出るのでメリハリのある描写になります。

サイド光

基本的に縦のラインが強調され、横のラインが崩れます。

被写体にもよりますが、前髪等の縦方向の立体感が強調される。鼻筋が綺麗に表現され凛々しく美人顔になる。といったメリットがあります。ただ、同じライティングで複数の方向から撮影する場合は、レフ版だけではカバーしきれないことが多いので、補助光があると便利です。

左右どちらから光を当てるのかでも被写体の印象は変わります。

半逆光

被写体の斜め後ろから当たる光は、質感や立体感を強調するのに向いています。

半逆光

エッジにハイライトが入るので、透明感やキラキラ感が出ます。

ただ、正面が極端に暗くなるので、全体を明るく撮影したい時は補助光必須です(恐らくレフ版だけではカバーしきれない)。僕はアクセントライトとしてよく使っています。

左右どちらから光を当てるのかでも被写体の印象は変わります。

逆光

被写体の後ろから当たる光は、輪郭を強調するのに向いています。

逆光

白背景にしたい時によく使われます。

ただ、正面が極端に暗くなるため(シルエットになる)、補助光必須です。また、エッジが白飛びしやすく、台座の反射も目立つので、ライティングを組む時は注意が必要です。

立体感を出す光の当て方

立体感を出したい部分の片側にハイライトを入れ、反対側にシャドウを落とします。

立体感を出すためのライティング

実際、フィギュアはもっと複雑な形をしているので、ここまで単純ではありませんが、基本的な考え方は同じです。また、全ての立体感を強調させる光の当て方なんてありません。光の向きによって、得手不得手がありますから、まずは自分がどこを強調させたいのかで光の向きを決めて下さい。

例えば、トップ光は横のラインの凹凸が強調されますが、サイド光は縦のラインの凹凸が強調されます。下記の写真の場合は、前髪、上着、ベルトの部分で大きな差が出ているのが分かります。

トップ光で強調されるラインサイド光で強調されるライン

個人的には、顔がかっこよく(かわいく)見えるサイド光や半逆光が好みなのですが、照明を複数使ってライティングを組むことも可能です。全体を明るくしながら、立体感を強調させることもできます。

参考までに、下記の写真は「トップ光」「サイド光」「半逆光」の3灯で撮影しました。

アヴェンジャージャンヌ・ダルク〔オルタ〕ドレスVer.

下記の写真は「順光」「サイド光」「半逆光」の3灯で撮影しました。

「順光」「サイド光」「半逆光」

但し、なんとなく明るくしたいからという理由で照明を増やせば、せっかく強調されていた立体感が崩れる可能性もあるので、複数の照明を使う時は光量(光の強さ)の調整も必要になってきます。

1灯で撮影するのであれば、「トップ光」及び「斜光」が無難です。

最後に

フィギュア撮影では、照明の位置によって被写体の印象は大きく変わります。また、ただ明るくしたいだけなら、照明を増やす前にレフ版を追加する及びカメラ側の設定で露出を調整してみて下さい。

ちなみに、僕が最初の頃に躓いたことなのですが、きつい影ができてしまう時は、ディフューザーを光源から離して下さい。光の硬さはディフューザーの距離で調整することができます。

また、立体感を強調できる照明の位置なのに立体感が損なわれてしまう時は、レフ版の位置と角度を調整して下さい。レフ版は補助光的な役割を果たしますが、やりすぎれば立体感を損ないます。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして。検索してるとヒットしたので。
    ブンドドや小情景、数カットだけならこれでもいいですね。
    ただし何十枚と写すレビュータイプの撮影ではまんべんなく拡散する以外に方法がありません。
    角度・構図・カットごとに照明を変更していたこだわりレビュアーはすべて、長くても数年ていどで「趣味として」の活動を終えました。
    この傾向に例外はいまのところありません。報酬を得て「仕事」とすることでしか、ベスト照明による数十枚規模の本気撮影は成り立ちません。理由はやはり、あまりにも時間が掛かりすぎることと、苦労のわりに反応が薄いことでしょう。結局は印象的なカットなど「1枚」あれば十分です。
    へたくそ手抜きなフラットタイプの拡散照明以外に、フィギュアレビューを長期間に渡って継続する方法は存在しません。
    私の場合はせめてとフィギュア後部に光を多めに配置し、前方をレフで持ち上げる半逆光気味なライティングで、しかし全体ではやはりフラットというバランスで写してます。

    • まず最初に、僕のフィギュア撮影の知識は、あさひわさん、サグラさん、wantaさんから学んだことが全てと言っても過言ではありません。それぐらい皆さんのサイトにはお世話になりました。ありがとうございます。

      フィギュア撮影を学びたい方必見!?参考書籍より参考になるレビューサイト!

      あさひわさんの仰る通り、カメラの設定とライティングを固定したまま8方向写真等を何十枚も撮ると、特定方向だけバランスがおかしくなることがあります。極端な陰影をつけて正面だけカッコ良く写しても、横向きはパッとしないとか。そして、それを調整しようとライティングを試行錯誤していると、セットするだけで1時間2時間とかざらです・・・。そうなると、どうしてもよりフラットにフラットになっていくのだと思います。

      僕にはどちらがいいのか分かりませんが、撮影した写真を誰に見せたいのか?でも変わってくると思います。単純にフィギュアが好きな方ならライティングなんて全く気にしていないと思いますが(むしろ新商品のレビューの早さを求めている)、フィギュア撮影が好きな方(カメラが好きな方)は、結構ライティングを気にしていると思います(僕自身がライティングに拘って撮影している方の写真を見るのが凄く好きです)。

      最終的には写真を誰に見せたいのか?と自己満足の様な気がします。

      ちなみに、僕も過去にレビューサイトに挑戦しようとしたことはあるのですが、すぐにやめてしまいました。僕の場合、フィギュアよりも、フィギュアの撮影に興味があったからです。何を言ってるんだ!?と思われるかもしれませんが、フィギュア撮影をしている方には、僕と同じ様な方が結構いるんじゃないかなと思っています。

      長々とすいませんでした。これからも更新楽しみにしています!

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