WordPressの投稿と固定ページの違いについてまとめておきます。
投稿と固定ページの違い
WordPressにページを追加する方法は、「投稿」と「固定ページ」の2種類があります。
投稿
- 必ず「カテゴリー」と「日付」に紐づく
- 任意で「タグ」を付けることができる
- RSSが生成されるのでトラックバックやping送信ができる
初期設定の投稿で追加した記事は、必ず「カテゴリー」と「日付」に紐づきます。
例えば、今閲覧しているこの記事を投稿すると、WordPressカテゴリーアーカイブと2014年8月の日付アーカイブも自動生成されます(新規のタグを付ければタグアーカイブも生成される)。
投稿は、記事を1つ追加しただけのつもりでも、複数ページが自動生成されています。
固定ページ
- サイト内で独立した記事(自動で他のページと紐づけられることはない)
- 固定ページ間で親子関係を作ることができる
固定ページには、「カテゴリー」「日付」「タグ」といった概念がないので、投稿の様に自動生成されるページはありません(勝手に紐付けされない)。そのため、サイト内のどこかから固定ページへリンクを貼ってやらなければ、サイト内から固定ページに辿り着くことができません。
親ページを設定した場合のみ、親子関係が結ばれます(パーマリンクに親ページのスラッグが含まれる)。
投稿と固定ページで迷った時は?
投稿と固定ページで迷った時は、そのページにカテゴリーと時系列は必要なのか?で判断して下さい。
例えば、下記のページにカテゴリーや時系列は必要ありません。
- 運営者情報
- プライバシーポリシー
- お問い合わせフォーム
- フロントページ
- 会社概要
グローバルナビやフッターナビに固定されているページをイメージすると分かりやすいと思います。
投稿と固定ページの間違った知識
勘違いされやすい情報をまとめておきます。
- 投稿はメニューに固定できない?
-
できます。
固定ページしかメニューに固定できないなんてことはありません。投稿以外にもカテゴリーやタグページも追加できますし、カスタムリンクを使えば外部サイトをメニューに追加することもできます。
- 投稿と固定ページではパーマリンク構造が異なる?
-
パーマリンク設定次第です。
パーマリンク設定でカスタム構造
%postname%
を使用した場合は、ページのURLから投稿ページなのか?固定ページなのか?を判断することはできません。 - 固定ページにはコメント欄を表示できない?
-
できます。
編集画面のディスカッション「コメントを許可」にチェックを入れて下さい(初期設定はオフ)。
表示されないテーマは、個別投稿ページ
page.php
を開いて、コメント欄を表示させたい場所にコメントテンプレート<?php comments_template(); ?>
を挿入して下さい。 - 投稿は必ず「カテゴリー」と「日付」に関連付けされる?
-
初期設定の「投稿」は、必ず「カテゴリー」と「日付」に関連付けされますが、カスタム投稿タイプを使えば、関連付けの有無も自由に設定することができます。
中には、LP(ランディングページ)等のカスタム投稿タイプが最初から用意されているテーマもあります。また、ご自身で
functions.php
を編集してカスタム投稿タイプを追加することもできます。
最後に
投稿と固定ページの違いを説明しましたが、「ブログの記事は投稿で!」「お問い合わせの記事は固定ページで!」なんて決まりはありません。自由に設定することができます。
また、PHPを編集したりプラグインを追加することで、投稿や固定ページを使いやすいようにカスタマイズすることもできますから、固定概念に縛られる必要はないと思います。
ただ、投稿の方が内部リンクを整えやすいので、ブログでは投稿をメインに使うのが一般的です。
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