初めてフィギュアを購入する方の中には、箱を綺麗に開ける方法や組み立てる時に注意することを知りたい方もいると思うので、僕がフィギュアを開封する時に注意していることをまとめています。
準備
- カッターナイフ(ハサミ)
- 定規
- ドライヤー
- ゴム手袋
絶対に必要な物はカッターナイフ(ハサミ)だけです。
ただ、定規があれば箱に折り目をつけずに綺麗に開封することができます。また、分割パーツが上手く嵌らないor外せない時のために、ドライヤーも用意しておくことをおすすめします。
ちなみに、僕はフィギュアを直接手で触れることはありません(塗装によっては指紋が目立ってしまうため)。スケールフィギュアの場合は特に、一度組み立てて飾ってしまえば、そう何度も触れることはないので、組み立てる時は必ず使い捨てのゴム手袋をつけています。
箱の開け方
底面から開ける方法
ほとんどのフィギュアの箱は、底面から封印シールを剥がさず(カットせず)開封することができます。
やり方は、パッケージ正面を表に向けた状態で、底面の一番上に重なっている下部を(持ち上げる感じで)引き抜くだけです。但し、全ての箱で使える訳ではないですし、大きな箱になる程難易度が上がります。また、失敗すると箱を痛めてしまう可能性もありますから、この方法を使う時は自己責任でお願いします。
また、売る時は相手に誤解を与えない様に開封済みであることをしっかり伝えて下さい。
封印シールをカットする方法
封印シールを剥がしている方もいると思いますが、個人的にはカットする方法がおすすめです。
僕は過去に綺麗に剥がしていたこともあるのですが、失敗するとパッケージが傷んでしまいますし、剥がした跡に粘着剤が残ってベタベタになったり、経年劣化で封印シールの粘着力がなくなって浮いてしまったりと、結果的に剥がした方が汚くなってしまう可能性が高いからです。
封印シールを全てカットできたら、定規を蓋の隙間に差し込みます。
てこの原理(定規を回転させる感じ)で蓋を持ち上げます。
隙間に指を入れて開けることもできますが、蓋に折り目がついてしまうので、箱を綺麗に開けたい方は定規を使う方法がおすすめです(隙間に差し込める板状の物ならなんでもOK)。
ちなみに、(僕が利用しているショップでは)封印シールをカットしても剥がしても買取額には影響しません。
ブリスターの開け方
ブリスターは、両サイドがテープで固定されているケースがほとんどなので、片側のテープ2~3か所を箱と同様にカッターナイフでカットします(カットする理由は箱と同じ)。
上下がテープで固定されている場合も同様、一辺を除いて全てカットして下さい。
ブリスターがワイヤーで固定されている場合は、ワイヤーもほどいて外します。
後は、本を開くようにブリスターを開けるだけです(ダボで固定されているので少し力がいる)。
開封後は、箱とブリスターを大事に保管しておいて下さい。
最初から売る時のことを書いてしまうのもあれなのですが、箱とブリスターがないと買取してくれないショップもありますし、買取額も大幅に減額されます。箱とブリスターは絶対に捨てないで下さい。
組み立て方
僕が特に注意しているのは下記の4点です。
- 説明書の注意事項をよく読んで組み立て方を確認する
- 十分な作業スペースを確保できないなら床で組み立てる
- 上手く嵌らない&抜けない時はドライヤーで温める
- 繊細なパーツには触れないようにする
組み立てが必要だったり、交換パーツが付属しているフィギュアには、必ず説明書が付いていますから、最初に説明書の注意事項をよく読んで、組み立て方(どこで分割できるのか)を確認します。
組み立てる時は、高さのあるテーブルや机で作業すると、落とした際にフィギュアが傷ついたり破損してしまうので、十分なスペースを確保できない時は、床にマット等を敷いて作業します。
また、元に戻したい時に色移り防止用の保護ビニールがどこに挟んであったのか分からなくなることもあるので、分割&組み立てる前に、下記の様に数枚撮影しておくことをおすすめします。
ぱっと見で大きな傷や破損、塗装ミスがないかも確認しておきます(不良品でないか確認)。
準備が出来たら、保護ビニールを外していきます。
中には、一度分割しなければいけないフィギュアもあるので、説明書をよく読んで慎重に作業していきます。また、繊細な部分には極力触れない様にして、持つ場所はしっかり選んで下さい。
上手く分割できない時は、強引に抜こうとせず、ドライヤーの弱風で接続部分(ダボ穴)をゆっくり温めます。PVCは温めると軟化する性質を持っているので、抜いたり差し込みやすくなります。この際、できる限り不要なパーツは外して(破損の原因)、必要なパーツのみで作業します。
保護ビニールを全て外すことができたら、フィギュアを組み立てていきます。
一度分割したパーツを元に戻すだけなので簡単だと思いますが、上手く嵌らない時は、先程同様ダボ穴をドライヤーの弱風でゆっくり温めてから組み立てていきます。
今回は使う機会がありませんでしたが、武器パーツを持たせる時に他のパーツと擦れてしまうような場合は、余った保護ビニールを間に挟んで作業すると色移りを防ぐことができます。
組み立てが完了したら、全体をもう一度確認して不良品でないことを確認します。
また、付属のパーツにも不備がないことを確認します。
どうしても上手く組み立てることができない時は、一度落ち着いて下さい。
力任せで作業しても良い結果になることはほとんどありません。
まずはメーカーが組み立てについて何かアナウンスしていないか?他の購入者は普通に組み立てられているのか?メーカーの公式HP、ブログ、Twitter等で検索して情報を集めて下さい。
ちなみに、こんな記事を書いている僕も過去に組み立てる時にパーツを破損させたことはあります。中には、「これは設計ミスでしょ?」と言いたくなる様なフィギュアもありました。
また、個体差や不良品の可能性もあるので、おかしいと感じたら、傷つけたり破損させて手遅れになってしまう前に、メーカーに問い合わせることをおすすめします。
最後に
フィギュアは子供の玩具と違って、繊細なパーツが多いので、雑に扱えば簡単に破損します。
また、ヤフオクやメルカリを覗くと、破損したフィギュアが出品されているのを時々見かけるので、なんだかんだでフィギュアを破損させてしまう方は一定数いるのだと思います。
ということで、フィギュアを購入したら開封と組み立ては慎重に行って下さい。特に、交換パーツが付属していたり、分割部分が多いフィギュアは慎重に扱う必要があります。
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