JOBY「ゴリラポッド」3Kキットと5Kキットの両方を使ってみた感想をまとめておきます。
JOBY「ゴリラポッド」3Kキットと5Kキットの比較
ゴリラポッドを選ぶ時は公式サイトのガイドも参考にしてみて下さい。
全体
3K | 5K | |
---|---|---|
W65×D60×H300mm | 寸法 | W75×D70×H370mm |
393g | 重量 | 745g |
3kg | 耐荷重 | 5kg |
当然ですが、3Kキットより5Kキットの方が一回り大きいです(僕はほとんど気にならない)。
5Kキットの方がアームのボール一つ一つのサイズが大きいですし、雲台も大きくなっています。また、体感で分かるぐらいアームの硬さが異なるので、安定感を求めるなら間違いなく5Kキットです。
ちなみに、僕が使っているSONYのILCE-7RM2とSEL2470GMの組み合わせ(約1.5kg)の場合、角度を付けると3Kキットでは安定感に欠けます。レンズ下にアーム一つを真っすぐ伸ばした状態で立てると、レンズの重みでアームが下がってきます。もちろん、アームの調整次第で上手く固定することはできますが、不安定な場所では、アームを調整してバランスを取るのに少し時間がかかります。
雲台とプレート
3K | 5K | |
---|---|---|
専用プレートの自由雲台 | 雲台 | アルカスイス互換の自由雲台 |
雲台は大きさだけでなく、使われているプレートや仕様が異なります。どちらも自由雲台ですが、3Kキットは水準器が付いた専用プレート、5Kキットはアルカスイス互換のプレートが使われています。
ただ、3Kキットは雲台の回転とボールジョイントの調整が同じツマミになっているので、ツマミを緩めると、雲台の回転とボールジョイントの両方が緩んでしまうため、微調整しにくい気がします。
また、3Kキットのプレートにはツマミがないので、カメラに固定する際はコインが必須です。
その点、5Kキットの雲台は回転とボールジョイントの調整が別々のツマミになっているので、3Kキットより微調整しやすくなっています(メモリに数字も書いてある)。アルカスイス互換なので、ピークデザイン等、他のカメラ機材とも相性がいいです。プレートにツマミが付いているのでコインも不要です。
マウント部分
3K | 5K | |
---|---|---|
約45mm | 直径 | 約55mm |
マウント部分も3Kキットより5Kキットの方が約1cm程大きくなっています。
どちらもカメラネジアダプターが付属しており、「1/4」「3/8」インチどちらの規格にも対応しているので、3Kキットを買うなら、アームだけ購入して他社の雲台を取り付けてもいい気がします。
ちなみに、アームにカメラを直接取り付けることもできますが、カメラの角度調整がしにくいのでおすすめはしません。アームはあくまで固定用、角度調整は自由雲台を使うのがベストです。
ゴリラポッドを使ってみた感想
正直、めちゃくちゃ便利の一言です。
僕が普段使っている三脚は、重さが3kg以上あるので、持ち運びが苦にならない車移動の時や確実に使える場所かつ使うことが確定しているぐらいじゃないと持ち出さないのですが、ゴリラポッドはコンパクトで軽いので、カメラを持って出かける時は常時携帯しておくぐらいの感覚で持ち出せます。
また、三脚を使うには通路が狭かったり、雰囲気的に使い辛い場所だったり、手すりが邪魔で距離を詰められなかったりするような場所でも、使えることがあるので重宝します。
ちなみに、下記は手すりにゴリラポッドを固定して、30秒&20秒露光で撮影した写真です。
風の強い屋外でもなければ、長秒露光にも十分耐えられる性能を持っています。
欠点があるとすれば、手すりに固定した際、誰かが手すりを揺らすとブレてしまうこと、床置きになると高さがないことぐらいです。と言っても、僕は利便性重視で今後使用頻度は増えると思います。

最後に
機材の重さが僕と同じぐらい(約1.5kg)なら、間違いなく5Kキットをおすすめします。また、ストロボを付けたり、レンズを交換する可能性がある場合も5Kキットを買った方が安心だと思います。
地面すれすれでリフレクションを狙うのであれば、3Kキットの方が高さが低い分有利になると思いますが、手すりに固定したり、角度をつけたりとなると、3Kキットでは安定感にかけるからです。
不安定な場所になる程、安定感の差が気になってくると思います。
ちなみに、僕は最初に3Kキットを買ったのですが、安定感が気になって5Kキットを買い直しました。今は5Kキットを使っています。余程コンパクトに拘らない限り、一眼ユーザーには5Kキットをおすすめします。


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