WordPressの記事で再利用ブロックを使う方法をまとめておきます。
再利用ブロックとは?
再利用ブロックは、投稿や固定ページをまたいで同じブロックを再利用できる機能です。
例えば、10記事に毎回同じ内容のブロックを挿入した場合、内容を変更した際に10記事の修正が必要になりますが、再利用ブロックなら元のブロックを編集するだけで、全ての再利用ブロックに変更が反映されます。
再利用ブロックを利用することで、記事を書く時間と編集の手間を大幅に節約できます。
ブロックエディターではWordPress標準機能となっているので、記事で繰り返し使うかつ今後編集する可能性がある「定型文」「自己紹介」「レイアウト」「広告」等を配置する時に使うと便利です。
再利用ブロックの使い方
新規追加(登録)
登録したいブロックを選択して、オプションから「再利用ブロックを作成」をクリックします。

任意の名前を入力して、「保存」をクリックします。

これで再利用ブロックの登録は完了です(複数ブロックをグループ化して登録することもできる)。
名前は自由に付けて構いませんが、ショートカット「/」で呼び出すこともできるので、できるだけ他と被らない分かりやすい名前がおすすめです。名前は後から変更することもできます。
呼び出し
ブロック挿入ツールの再利用可能から、登録した再利用ブロックを選択して呼び出します。

また、ショートカット/再利用ブロックの名前
で呼び出すこともできます。

どちらの方法でも同じです。使いやすい方で再利用ブロックを呼び出して下さい。
編集
再利用ブロックは、通常ブロック同様に編集することができます。

但し、再利用ブロックを直接編集すると、他の記事や固定ページに挿入した再利用ブロックにも変更が反映されてしまうので注意して下さい。個別に編集する場合は、通常ブロックに変換する必要があります。
間違って再利用ブロックを編集してしまった場合は、更新確認画面で表示される再利用ブロックのチェックを外して、再利用ブロックを通常ブロックに変換してから記事を更新して下さい。

記事更新時に変更の確認画面が表示された時は確認が必要です。
通常ブロックへの変換
再利用ブロックを選択して、「通常のブロックへ変換」アイコンをクリックします。

紫の枠が外れて、通常ブロックへ変換されます。

通常ブロックへ変換されたブロックは、元の再利用ブロックとは完全に切り離されているので(影響を及ぼさない)、自由に編集することができます。
再利用ブロックは、ブロックパターン(デザインテンプレート)と同じ様な使い方もできます。
再利用ブロックの管理
再利用ブロックは、管理画面から新規追加したり編集することもできます。

中には、最初から再利用ブロックのメニューが追加されているテーマもありますし、PHPファイルを編集して再利用ブロックメニューを追加したり、プラグインReusable Blocks Extended等で追加することもできます。
URLで管理画面にアクセスする
下記URLにアクセスすると再利用ブロック管理画面が表示されます(URLはWordPress共通)。
https://ドメイン/wp-admin/edit.php?post_type=wp_block
編集画面から管理画面を開く
記事編集画面右上のオプションから、「再利用ブロックの管理」をクリックすると管理画面が表示されます。

インポートとエクスポート
再利用ブロックのデータは、個別にJSON形式のファイルでインポートとエクスポートができます。
他のサイトに再利用ブロックをコピーしたい時は、管理画面から対象のブロックを選択して「JSON 形式でエクスポート」をクリックします(json.json
のファイルがダウンロードされる)。

コピーしたいサイトの再利用ブロック管理画面を開いて、ダウンロードしたファイルをインポートします。

使う機会は少ないと思いますが、複数サイトを運営されている方は知っておくと便利な機能です。
最後に
ブロックエディターで記事を編集する時は、必須といってもいいぐらい便利な機能です。
少し複雑に見えますが、「再利用ブロックを編集すると全ての再利用ブロックに変更が反映される」「個別に編集したい時は通常ブロックに変換する」点にだけ注意すれば、簡単に使いこなすことができるはずです。
コメント