【フィギュア撮影】黒背景の作り方

フィギュアを黒背景で撮影する方法

フィギュアを黒背景で撮影する時のポイントをまとめておきます。

目次

背景紙の効果

同じ条件(天井バウンスとレフ版)で撮影して、背景紙でどれぐらい差がでるのか比較してみます。

背景紙

カメラの設定、ストロボのパワー、被写体と背景紙の距離は同じです。

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模造紙

ホームセンター等で購入できる100円の黒模造紙です。

模造紙

安価なのですが、薄手で折目や傷が付きやすく、耐久性も低いので、本気で黒背景を作りたい方には不向きです。また、ストロボの天井バウンスの様に光が均等に当たる撮影方法では、背景を黒くすることはできません。

模造紙で撮影

ウーペ ブラック

銀一で購入したウーペ ブラックと呼ばれる背景素材です。

ウーペ ブラック

厚手の紙に布が貼り付けてある背景素材なので、通常の背景紙と同じ感覚で使えます。また、ストロボの天井バウンスでも黒背景を作れるぐらい優秀です。僕が普段使っているのもウーペブラックです。

ウーペ ブラックで撮影

ハイロミン

銀一で購入したハイミロン 920mm巾 ブラックと呼ばれる背景素材です。

ハイロミン

ウーペブラックに似ていますが、こちらは布です。恐らく、黒背景を作る時に一番メジャーな背景素材だと思いますが、ウーペブラックよりも若干床面が反射している様に見えます。価格も少し高いです。

また、布なので上手くセットしてあげないとたるみができてしまいます(僕は背景紙の上に載せていました)。

ハイロミンで撮影

Scofield
個人的にはウーペブラックが一番使いやすかったです。ウーペブラックを使って撮影したフィギュアのレビュー記事もあるので、良ければそちらも参考にしてみて下さい。
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ライティング

100円の黒模造紙でも、ライティング次第では黒背景に近づけることはできます。

被写体と背景の明暗差を大きくしてあげるのがポイントで、「照明を被写体に近づける」「被写体と背景紙の距離をとる」「背景に極力光が当たらないないようにする」等を意識すると黒背景を作りやすくなります。

この際、ストロボで撮影している方は、ソフトボックスにグリッドと呼ばれる機材をつけてあげると、光の拡散を抑えられるので、より簡単に黒背景を作ることができます。

ストロボサイド光x2

定常光の場合は、黒レフで背景や床に当たる光をカットしてあげると黒背景を作りやすくなります。

定常光で黒背景を作る

参考までに、下記の写真は100円の黒模造紙にストロボのサイド光x2で撮影しました。

ライティングで背景を黒くする

床面を写さなければ、黒っぽい背景紙やカーテンでも簡単に黒背景を作ることができます。

ライティングで背景を黒くする(アップ)

ライティングを意識すれば、黒背景にするのはそれ程難しくありません。ただ、床面だけは背景紙の影響をもろに受けるので、床面も黒くしたい時は、反射が起きにくい黒系の背景素材を選ぶべきだと思います。

また、(背景に当たる光をカットしきれない)斜光や順光気味の光を入れると、黒模造紙では背景が少しグレーがかってしまうので、ライティングの自由度はウーペブラックやハイロミンの方が高くなります。

Scofield
定常光で撮影する時は、露出オーバーになりやすいので、カメラの測光モードをスポットに変更する。露出補正ダイヤルをマイナスに入れる。シャッタースピードを速くする。等して、被写体に露出を合わせて撮影して下さい。
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黒背景のメリット・デメリット

僕が黒背景で撮影した時に感じたメリットとデメリットはこんな感じです。

メリット
デメリット
  • 余計なものが写らない
  • 背景紙の色かぶりの影響をほとんど受けない
  • 被写体の露出や色味を自由に調整できる
  • 影がきつくなる
  • 黒系のパーツが背景に沈みやすい
  • ホコリや傷が目立つ

メリットは、背景に余計なものが全く写らないこと、背景とのバランスを考える必要がないので、被写体の露出や色味を自由に調整できることです。例えば、背景が暗かったので明るくしてみたら被写体の肌が白飛びしてしまったとか、色温度を調整していたら背景の色がおかしくなってしまった等が起きません。

デメリットは、下記の背景紙アトモス(シャモア)で撮影した写真と比較すると分かりやすいと思いますが(袖のリボンや武器パーツを比較すると分かりやすいかも)、影がきつくなること、黒系のパーツは背景に沈みやすいことです。半逆光でエッジにハイライトを入れる等しないと、背景との境界線が曖昧になってしまいます。

アトモス(シャモア)で撮影

また、通常の背景紙に比べて傷やホコリが目立つので(特に床面)、取り扱いには注意が必要です。

背景紙についた傷やホコリ

ちなみに、僕が使っているウーペブラックは4年ぐらい前に購入したものなので、雑に扱わなければそれなりに長く使えると思います。また、多少の傷やホコリなら、ライティングでごまかすこともできます。

最後に

フィギュアを黒背景で撮影したい時は下記のポイントを意識してみて下さい。

ポイント
  1. 照明をできるだけ被写体に近づける
  2. 被写体と背景紙との距離を長くとる
  3. 背景に当たる光を黒レフ等でカットする
  4. 反射しにくい専用の背景素材を使う

ライティングも重要ですが、専用の背景素材を使えば、①②③を意識しなくても黒背景を作りやすいので、照明を複数使っている方やライティングを試行錯誤したい方には、ウーペブラックやハイロミンがおすすめです。

ただ、ウーペブラックやハイロミンを使ったからといって、完璧な黒背景を作れる訳ではありません。ライティングによっては(特に床面)反射を抑えきれない可能性があります。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • すごく参考になりました。
    ストロボのサイド光x2で撮影されたライザがすごく綺麗に撮れているので真似してやってみたのですが光のあたる左右が明るくなりすぎて正面にきつく影が出てしまいます。
    マニュアルモードで撮影していますが、ストロボのパワーやシャッタースピードの調整かなと思って試行錯誤しております。
    よろしければその辺の値もご教授いただけますと嬉しいです。

    • コメントありがとうございます。

      実際の写真を見ていないので、もしかしたらずれた回答になってしまうかもしれませんが、「ディフューザーをフレームに入らないぎりぎりの距離まで被写体に近づける(ソフトボックスも同様)」&「ストロボを少し前方に配置する」と改善されると思います。まずは、ストロボ1灯できつい影ができないようにライティングを組んでみて下さい。

      参考までに、下記の条件でディフューザーの位置だけを変更して撮影した写真を載せておきます。

      F値 8.0
      SS 1/160
      ISO 100
      NEEWER TT560 1/8(パワー4)

      【×】ストロボ直当て

      ストロボ直当て

      【×】ストロボにディフューザーを被せる

      ストロボにディフューザーを被せる

      【△】ディフューザーを被写体の遠くに配置

      ディフューザー遠

      【◎】ディフューザーを被写体の近くに配置

      ディフューザー近

      カメラの設定とストロボのパワーが同じでも、ディフューザーの使い方でだいぶ印象が変わっているのが分かると思います。ディフューザーを被写体に近づけると、拡散された面光源の光が全体に回り込むので、明暗差が小さくなります。逆に、ディフューザーを被写体から遠ざけると、光が直線的になってしまうので、明暗差が大きくなります。

      また、サイド光で前が暗く感じる時は、ストロボを少し前方に配置してみて下さい。

      ストロボの配置を変える

      ちなみに、ストロボ撮影ではシャッタースピードは露出(明るさ)に影響しませんが、フラッシュ同調速度を超えると幕切れを起こしますし、遅すぎると環境光(部屋の明かり)の影響を受けるので注意して下さい。TT560なら1/160前後に設定しておくことをおすすめします。

  • 画像付きでの詳しい回答ありがとうございます!
    すごく分かりやすくて助かります。
    なるほど、ディフューザーをもっと近づければ良いんですね。
    早速実践してみようと思います。
    ありがとうございました!

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