エナジードリンクのカフェイン量と味を比較してみた感想をまとめておきます。
カフェインについて
エナジードリンクのカフェイン量一覧
※小数点以下は四捨五入
基本的にレッドブルシリーズは100ml当たり32mg、モンスターシリーズは40mgでカフェイン量が統一されています。同サイズで比較すると、モンスターの方が安くてカフェイン量が多いのも特徴です。
ゾーンシリーズは、100ml当たりのカフェイン量は少なめですが、内容量が500mlと多いので、1本当たりで比較すると、トータルカフェイン量は他社エナジードリンクとほとんど変わりません。また、アップデートするごとにカフェイン量が増加されており、最新のVer.2.0.0では100mlあたり30mg、1本当たり150mg含まれています。
ちなみに、コンビニではレッドブル、モンスター、ゾーン以外はほとんど取り扱われていません。
コーヒーやお茶に含まれるカフェイン量
カフェイン量(100ml当たり) | |
---|---|
エナジードリンク | 30~40mg |
コーヒー | 60mg |
玉露 | 160mg |
煎茶 | 20mg |
紅茶 | 30mg |
ウーロン茶 | 20mg |
コーラ | 10~13mg |
コーヒー100ml当たりに含まれるカフェイン量と比較してもらうと分かりますが、エナジードリンクのカフェイン量が特別多い訳ではありません。ただ、エナジードリンクは内容量が多いので、1本当たりで比較すると、缶コーヒーよりも多くのカフェインが含まれていることがあります。
1日のカフェイン摂取量上限
日本では明確な上限ラインが設けられていませんが、世界保健機関(WHO)や海外ではカフェイン摂取量に上限ラインを設けて注意喚起している国もあります。
1日のカフェイン摂取量上限ライン | |
---|---|
米国 | 400mg |
欧州 | 400mg |
カナダ | 400mg |
豪州・ニュージーランド | 210mg |
※健康な大人の場合
カフェインを過剰摂取すると、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらす可能性があるので、飲みすぎには注意が必要です。
特に、妊婦や母乳で保育している母親の場合は、胎児や乳児の健康リスクが増加する可能性があるので、上限ラインがさらに厳しく設けられています。また、アルコールと同時に摂取した場合は、カフェインがアルコールによる機能低下を隠してしまうので危険とされています。
カフェインはアルコールの代謝に影響しません。呼気中のアルコール濃度を低下させることもありません。カフェイン入りのエナジードリンクをお酒(アルコール)と混ぜて飲むと、アルコールだけ飲んだ場合に比べて3倍飲み過ぎた状態になります。
味の比較
商品名やパッケージを見てもどんな味がするのか分からないと思うので、個人的な感想をジュースに例えてまとめてみました。ちなみに、定番の味をリアルゴールド系なんて書いていますが、リアルゴールド、ライフガード、オロナミンC等の栄養ドリンク系の味を想像してもらえると分かりやすいと思います。
レッドブル(レッドブル・ジャパン)
炭酸 | カフェイン (100ml当たり) |
エネルギー (100ml当たり) |
味 | |
---|---|---|---|---|
ノーマル | 〇 | 32mg | 46kcal | リアルゴールド系 |
グリーンエディション | 〇 | 32mg | 46kcal | ライム系 |
パープルエディション | 〇 | 32mg | 47kcal | グレープ系 |
レッドエディション | 〇 | 32mg | 45kcal | ウォーターメロン系 |
ルビーエディション | 〇 | 32mg | 45kcal | マンゴスチン系 |
オレンジエディション | 〇 | 32mg | 46kcal | オレンジ系 |
ホワイトエディション | 〇 | 32mg | 45kcal | カルピスピーチ系 |
シュガーフリー | 〇 | 32mg | 0kcal | リアルゴールド系 |
ノーマルはエナジードリンク定番のリアルゴールド系の味ですが、ジュースのような甘ったるさはなく、味もしっかりしていて、飲んだ後は口の中に酸味が残ります。少し癖はありますが、ジュースと栄養ドリンクの中間といった感じで、個人的には250mlぐらいのサイズで調度いい気がします。
ノンカロリーのシュガーフリーも味はほとんど同じです。人工甘味料が使われているので若干甘味が抑えられていますが、思ったよりも違和感がなかったというのが個人的な感想です。
グリーンエディションはスプライト、パープルエディションはファンタグレープ、レッドエディションはすいかフレーバーのいちごシロップ系、ルビーエディションはライチ&チェリー風味のマンゴスチン系、オレンジエディションはあっさり系のオレンジ、ホワイトエディションはカルピスピーチに味が似ており、どれもエナジードリンクっぽさはあまり感じませんでした。また、ノーマル以外は期間限定販売のものがほとんどで、気づいたら生産終了になっていることが多々あります。
価格は他社のエナジードリンクに比べて若干高めです。

モンスター(アサヒ飲料)
炭酸 | カフェイン (100ml当たり) |
エネルギー (100ml当たり) |
味 | |
---|---|---|---|---|
ノーマル | 〇 | 40mg | 50kcal | リアルゴールド系 |
スーパーコーラ | 〇 | 40mg | 46kcal | コーラ系 |
パイプラインパンチ | 〇 | 40mg | 44kcal | フルーツミックス系 |
モンスター マンゴーロコ | 〇 | 40mg | 47kcal | フルーツミックス系 |
キューバリブレ | 〇 | 40mg | 42kcal | ガラナ系 |
カオス | 〇 | 40mg | 35kcal | フルーツミックス系 |
ウルトラ | 〇 | 40mg | 0kcal | スポーツドリンク系 |
ウルトラパラダイス | 〇 | 40mg | 0kcal | 青リンゴ系 |
アブソリュートリーゼロ | 〇 | 40mg | 0kcal | リアルゴールド系 |
ロッシ | 〇 | 35mg | 44kcal | オレンジ+レモン系 |
M3 | 〇 | 93mg | 43kcal | リアルゴールド系 |
ブルーストリーク | × | 27mg | 12kcal | ブルーハワイ系 |
レッドドッグ | × | 27mg | 10kcal | ドラゴンフルーツ系 |
ノーマルはレッドブルに近い味をしていますが、レッドブルより甘味が強いため、苦みや癖がなく、栄養ドリンクっぽさが抑えられています。ジュース感覚でガブガブいける感じです。
同価格帯で比較すると、モンスターの方が内容量とカフェイン量が多いのも特徴です。
スーパーコーラは500mlのボトル缶のみの販売で、味はキューバリブレに似ています(キューバリブレは甘味にガラナ系の癖がある)。甘味が強くて癖もなく、本家よりおいしいコーラ系エナジードリンクといった感じです。
パイプラインパンチはトロピカルなミックスフルーツ系、マンゴーロコはマンゴー風味の強いミックスフルーツ系、カオスはオレンジ風味の強いミックスフルーツ系、どれもパンチが効いていて癖になる味です。
ウルトラはスポーツドリンク系、ウルトラパラダイスは青りんご系の味がします。ただ、どちらも人工甘味料しか使われていない0kcal商品なので、甘味に少し癖があります。
M3は1缶と同等のヤバサが詰め込まれているだけあって、ノーマルの味が薄いと感じてしまうぐらい酸味が強く味が濃縮されています(少量で同等の効果を得たい人向け)。
アブソリュートゼロはノーマルと味は同じですが、人工甘味料しか使われていないので甘味が若干異なります。
2021年10月12日より販売が再開されたロッシは、オランジーナの味に似ています。ただ、カフェイン量が若干少ないせいか、パンチが足りておらず、個人的にはカオスの方が好みでした。
2021年8月3日よりコンビニ限定で販売されたスポーツドリンク系エナジードリンクのスーパーフュエルは、どちらも炭酸はありません。味は少し例えにくいのですが、ブルーストリークはかき氷のブルーハワイシロップを薄めた感じ、レッドドッグはいちごシロップを薄めた感じで、口の中には少し甘ったるさが残ります。また、着色料のひどい見た目の色も気になりますし、炭酸系のパンチもなく、248円(税込)という価格も高く感じます。
個人的には、定番のノーマルとパイプラインパンチが好みでした。


ゾーン(サントリー)
炭酸 | カフェイン (100ml当たり) |
エネルギー (100ml当たり) |
味 | |
---|---|---|---|---|
ノーマル | 〇 | 30mg | 53kcal | リアルゴールド系 |
ファイアーウォール | 〇 | 15mg | 54kcal | メロンソーダ系 |
ディープダイブ | 〇 | 15mg | 55kcal | カルピスソーダ系 |
マッドハッカー | 〇 | 15mg | 55kcal | グレープ系 |
トランス | 〇 | 15mg | 55kcal | フルーツミックス系 |
インフィニティゲート | 〇 | 15mg | 56kcal | カルピスピーチ系 |
ユートピア | 〇 | 15mg | 63kcal | ネクターピーチ系 |
グラフィティホリック | 〇 | 15mg | 63kcal | フルーツミックス系 |
インビジブルスナイパー | 〇 | 15mg | 63kcal | フルーツミックス系 |
アンリミテッドゼロ | 〇 | 20mg | 0kcal | リアルゴールド系 |
ゾーンシリーズは、炭酸が弱めで、エナジードリンクの中で一番ジュースに近い味をしています。
ノーマル(黒缶)は定番のリアルゴールド系の味で、後味に酸味が少し残ります。アンリミテッドゼロも味はほとんど同じでした(個人的には人工甘味料っぽさをあまり感じなかった)。
ファイアーウォールはメロンソーダ系、ディープダイブはカルピスソーダ系、マッドハッカーはグレープ系(ファンタグレープに近い)、トランスはオレンジ+パイナップルにココナッツフレーバーを加えたミックスフルーツ系、インフィニティゲートはディープダイブに近いカルピスピーチ系、ユートピアは桃の風味が強いまろやかなミックスフルーツ系(ネクターピーチに炭酸を加えた感じ)、グラフィティホリックはアップル+ピーチ+オレンジのミックスフルーツ系(モンスターのパイプラインパンチとほぼ同じ味)、インビジブルスナイパーはアップル風味の強いミックスフルーツ系です。どれも酸味や苦みはほとんど気になりません。恐らく、エナジードリンクと言われなければ気づかないと思います。
エナジードリンクっぽさを求めるなら黒缶、ジュースっぽさを求めるなら他の缶といった感じです(青缶のみアレルギー特定原材料「乳・大豆」が使用されているのでアレルギー持ちの方は注意)。また、内容量が500mlと多いので、がっつり飲みたい方向けです。カロリーも高いです。
ちなみに、ノーマルはアップデートするごとにカフェイン量が増加されており、Ver.1.0.0では1本あたり75mg、Ver.1.3.9では1本あたり100mg、最新のVer.2.0.0では1本あたり150mg含まれています。
個人的には、定番の黒缶とグラフィティホリックが好みでした。


コカ・コーラの商品
炭酸 | カフェイン (100ml当たり) |
エネルギー (100ml当たり) |
味 | |
---|---|---|---|---|
リアルゴールド X | 〇 | 30mg | 52kcal | リアルゴールド系 |
リアルゴールド Y | 〇 | 30mg | 52kcal | スポーツドリンク系 |
コカ・コーラ エナジー | 〇 | 32mg | 42kcal | コーラ系 |
ドラゴンブースト | 〇 | 32mg | 52kcal | リアルゴールド系 |
リアルゴールド Xは、スパイシーな王道フレーバーにガラナをアクセントで加えたエナジードリンク、リアルゴールド Yは、アクエリアスに炭酸を加えたエナジードリンクといった感じです。どちらも飲みやすく、レッドブルやモンスターエナジーよりジュースっぽい味がします。
コカ・コーラエナジーは、栄養ドリンクのコーラ風味といった感じです。コーラと比べると若干酸味が残りますが、他のエナジードリンクと比べて酸味が弱く、後味もスッキリしています(現在は生産が終了しています)。
リアルゴールドドラゴンブーストは、リアルゴールドよりも味がしっかりしていて、後味には酸味が強く残ります。個人的にはレッドブルに近い味だと感じました。


ブラックアウト(ドン・キホーテ)
炭酸 | カフェイン (100ml当たり) |
エネルギー (100ml当たり) |
味 | |
---|---|---|---|---|
ノーマル | 〇 | 33mg | 49kcal | リアルゴールド系 |
ザ スーパー | 〇 | 38mg | 53kcal | リアルゴールド系 |
ラブレス | 〇 | 33mg | 23kcal | フルーツミックス系 |
ガラナ | 〇 | 36mg | 48kcal | ガラナ系 |
ブラックアウトシリーズは、ドン・キホーテのオリジナル商品です(Amazon等の通販で購入することはできない)。価格はシリーズ共通で192円(税込)となっています。
内容量が500mlと多く、高カロリーでカフェイン量も多いのが特徴です。
ノーマルは定番のリアルゴールド系の味で、レッドブルにかなり近い味がします。ザ スーパーも味はほとんど同じですが、ノーマルよりも若干甘味が増していて、個人的には飲みやすかったです。
ラブレスはミックスフルーツ系で、モンスターのパイプラインパンチに近い味がします。ガラナは、名前の通りガラナ系の味です(コーラっぽい)。どちらも酸味や苦みはほとんど気になりせん。
正直、あまり期待していなかったのですが、想像以上に美味しかったというのが個人的な感想です。レッドブルシリーズやモンスターシリーズの内容量では物足りないと感じている方におすすめです。
その他の商品
炭酸 | カフェイン (100ml当たり) |
エネルギー (100ml当たり) |
味 | |
---|---|---|---|---|
ミラクルエナジーV | 〇 | 64mg | 58kcal | リアルゴールド系 |
ミラクルエナジーVパンチ | 〇 | 64mg | 59kcal | フルーツミックス系 |
サバイバー エナジー | 〇 | 48mg | 48kcal | リアルゴールド系 |
ライフガード エックス | 〇 | 30mg | 43kcal | リアルゴールド系 |
アイアンボス | 〇 | 30mg | 50kcal | リアルゴールド系 |
ザ・バーニング | 〇 | 26mg | 16kcal | 柑橘系 |
低価格でカフェインを摂取したい方向けの商品です。
ミラクルエナジーV(サンガリア)は、レッドブルに近い味がします。個人的には、この中の商品で唯一ありかも?と思えた商品です。価格も安いのでおすすめです。
ミラクルエナジーV パンチ(サンガリア)は、フルーツミックス系のトロピカルな味がします。はっきり言ってしまうと、モンスターエナジーパイプラインパンチの劣化版です。
サバイバー エナジー(富永貿易)は、苦みが強く後味に酸味が強く残ります。少し癖があります。
ライフガード エックス(チェリオ)は、甘味が抑えられていて後味がさっぱりしています。悪い言い方をしてしまうと、この記事で紹介しているエナジードリンクの中で一番味が薄いです。
アイアンボス(サントリー)は、定番のリアルゴールド系ですが、後味の苦みが少し気になります。
ザ・バーニング(ダイドー)は、茶カテキンの渋みと酸味が強い柑橘系の味をしています。ヘルシアに酸味と炭酸を加えた感じです。かなり癖があるので、好みがはっきり分かれます。
正直、どれも価格相応感は否めないので、いきなり箱買いするのはおすすめしません。
最後に
僕はモンスターエナジが一番飲みやすくて香りも好みだったのですが、定番のリアルゴールド系の味はどれも似ているので(似ているけど異なる)、あとは完全に好みの問題だと思います。
効果につていは個人差があると思いますが、僕の場合は寝不足で目覚めの悪い朝に飲むとシャキっとします。また、もう少しがんばらないとって時に飲む方も多いようです。
ただ、カフェインの取りすぎには注意が必要なので、普段からコーヒー等でカフェインを摂取している方は、1日1本にとどめておくべきなんじゃないかな?と思います。


コメント
コメント一覧 (2件)
詳しくて読みやすくて、よい記事をありがとうございます!
カフェイン含有量の一覧を見たかったので助かりました。
ありがとうございます。そう言っていただけると記事を書いた甲斐があります。