フィギュア撮影用にUlanzi「VL110 棒型RGBビデオライト」を購入したので、商品の特徴や使う時に注意してほしいことをまとめています。購入を考えている方は参考にしてみて下さい。
VL110 棒型RGBビデオライト
参考価格 | 4,980円(セール中なら3,980円) |
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高さ | 24cm |
幅 | 3.9cm |
重さ | 235g |
付属品 | VL110本体 Type-C 充電ケーブル(USB - Type-C) 説明書 |
2500k~9000kまでの色温度を変えられるCCTモードとカラーを変更できるRGBモードを搭載しているのが特徴で、明るさの調節も可能です。充電式で使い勝手も良く、充電しながらの使用も可能となっています。
- 最大出力で1~1.5時間の連続使用可能
- 充電しながら使用可能
- 1.7時間でフル充電可能
- 3つのモード(CCT・RGB・シーンモード)を搭載
- マグネット搭載で鉄製の物に固定可能
- 1/4ネジ穴で三脚等に固定可能
- 同製品の連結可能
3つのモード
フィギュア撮影ではCCTモードとRGBモードが使えます。
CCTモード
色温度を調整できるモードです。
フィギュア撮影では昼白色の5000~5500kの照明がよく使われています。
- 色温度を2500k~9000kの範囲で調整可能(10k単位)
- 輝度を0%~100%で調整可能(1%単位)
RGBモード
カラーを調整できるモードです。
数値とカラーの目安は本体に貼られたシールを参考にして下さい。
- カラーを0°~360°で調整可能(1°単位)
- 彩度を0~100で調整可能(1単位)
- 輝度を1%~100%で調整可能(1%単位)
シーンモード
発光パターン(点滅等)を選択できるモードです。
フィギュア撮影では使う機会がほとんどない気がします。
- 20種類の発光パターンから選択可能
- 輝度を1%~100%で調整可能(1%単位)
使う時の注意
個人的に注意した方がいいかな?と思ったことです。
ホワイトバランスの調整
下記の写真は、カメラのWBを照明と同じ5000kに設定して撮影したのですが、マゼンタの色被りが目立ちます。
また、カメラのWBをオートで撮影してもホワイトバランスがずれています。
グレーカードを使ってホワイトバランスを調整すれば綺麗に補正できますが、他の光源を混ぜて撮影する場合は、ホワイトバランスを上手く取得できなくなる可能性があるので注意して下さい。
実際に現像ソフトでホワイトバランスを調整すると分かりますが、マゼンタの色被りがかなりきついです。
僕が普段使っている照明の場合、こういった黒背景で撮影すると、カメラのAWBでもホワイトバランスは綺麗にとれることがほとんどなのですが、VL110の照明は気になるレベルでずれています。
CCTモードを使う時は、ホワイトバランスの調整は必須です。
高さと角度の調整
VL110は、一般的な1/7スケールフィギュアよりも少し低いぐらいの高さしかありません。
僕はライトスタンドを使いましたが、高さや角度を調整したい時は、ミニ三脚やライトスタンドが必要です。
撮影環境によっては、本体のマグネットで固定することもできますが(思ったより強力)、自由度は低いです。
そこそこ安定感があるので、撮影台や土台にそのまま置くこともできますが、倒れたらフィギュアを傷つ付けてしまう可能性があるので、個人的にはミニ三脚やライトスタンドを使う方法をおすすめします。
光の拡散を抑えるグリッド
そのまま使うと、光が拡散して背景紙等にも影響が出てしまいます。
アクセントライトとして使いたい時は、グリッドと呼ばれる機材をつけてあげると光の拡散を抑えられます。
参考までに、下記の写真はVL110のみで撮影しました。
下記の写真は、グリッドを装着して撮影しました(VL110とカメラの設定は全く同じ)。
背景紙等への影響を抑えたい時は、グリッドがあると便利です。
ちなみに、僕が使っているのは他社メーカーの物なのですが、VL110にもジャストフィットします。
フィギュア撮影での使い方(バックライト)
使い方は自由です。こんな使い方もできるんだ程度に読んで下さい。
ここからの写真は、メインの光源は別途用意して、VL110をバックライトにして撮影しています。
また、ホワイトバランスは先にメインライトのみで取得して調整しています。
下記の写真は、左からのメインライト1灯と左後ろからVL110の赤い光を当てて撮影してみました。
少し雰囲気を出したかったので、右側には黒レフを置いて、影を強めに入れています。
ストロボと組み合わせて撮影する時は、VL110の明るさをシャッタースピードで調整できますが、定常光と組み合わせて撮影する時は、他の光源にも影響が出てしまうので、VL110の輝度で明るさを調整して下さい。
下記の写真は、3灯ライティングに左後ろからVL110の黄色い光でエッジにハイライトを入れてみました。
普段のライティングにちょっとアクセントを入れたい時に使うこともできます。
下記の写真は、3灯ライティングにVL110の紫色の光を背景に当てて撮影してみました。
今回は黒い背景紙にVL110を当てているのですが、綺麗なグラデーションができています。ただ、距離によっては背景からの照り返しで被写体のエッジに色の付いたハイライトが入ってしまうので、改善の余地ありです。
個人的には、暗い背景と組み合わせた方が背景への影響が少ないのでおすすめです。また、少し偏ったライティング(わざと影を入れたり等)の方が雰囲気が出てお洒落に仕上がると思います。
正確な色や形を伝えたいレビュー写真には不向きですが、雰囲気を出したい時やお洒落な一枚を撮りたい時に使うと便利です。特に、色を変えられるRGBモードは、使い方次第で写真の表現方法が広がる気がします。
バックライト(リムライト)の効果や使い方については、mattintosh noteさんのサイトに詳しい解説記事が公開されているので、是非覗いてみて下さい。ストロボで撮影したい方にもおすすめです。
最後に
フィギュア撮影では、RGBモードでバックライトとして使うならおすすめできますが、CCTモードでメイン光源として使うのはおすすめしません。理由は途中でも書きましたが、マゼンタの色被りがきついので、他の光源と組み合わせて使うのが難しいこと、そのままでは光が硬いので、ディフューザーも必要になるからです。
また、ストロボと組み合わせて撮影する時は、VL110側にシャッタースピードを合わせなければいけないため、部屋の照明を消す必要がありますし、手持ち撮影ができないので三脚も必須になります。
個人的には、既にライティングに必要な照明が揃っている方がサブとして購入するならありかも!?といった感じです。また、予算に余裕があれば、もう少しグレードの高い商品を選んだ方がいいのかもしれません。
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