パーティーモールを使って玉ボケ背景を作る方法をまとめています。
玉ボケ背景を作る時のポイント
背景を玉ボケにしたい時は、下記4つのポイントを意識すると玉ボケを大きく写すことができます
- カメラと被写体の距離を短くする
- 被写体と背景の距離を長くする
- 焦点距離の長いレンズを使う
- レンズのF値を小さくする
いずれも、被写界深度を浅くする及び背景を被写界深度から外して点光源をボケやすくするのがポイントです。被写体にピントを合わせた際、背景の点光源がボケていればいるほど大きな玉ボケができます。
この際、点光源は照明である必要はありません。反射しやすい素材かつ乱反射してキラキラ見える物なら、パーティーモールやぐしゃぐしゃにしたアルミホイル等でも代用できます。
パーティーモールを使った玉ボケ
パーティーモールはAmazon等の通販でも購入できますが、ダイソーやセリア等の100円ショップでも販売されているので、興味のある方はお店に足を運んでみて下さい(100円ショップの方が安い)。
レンズの焦点距離にもよりますが、バストアップの背景を玉ボケで埋めたい時は3~4本必要です。
玉ボケの色
玉ボケの色は、パーティーモールの色で変化します。
赤色のパーティーモールを使えば、赤い玉ボケ。青色のパーティーモールを使えば、青い玉ボケができます。
ライティングによる玉ボケの違い
玉ボケの明るさや位置は、パーティモールに当たる光で変化します。
玉ボケは、パーティーモールに反射したキラキラの部分でできています。自然光や室内照明でも玉ボケは作れますが、玉ボケの位置を変えたり、背景を明るく写したい時は、背景用の照明があると便利です。
F値による玉ボケの違い
玉ボケの大きさと形はF値で変化します。
F値を小さくするほど、玉ボケは大きく丸く写りますが、開放付近では口径食の影響で周辺の玉ボケがレモン型やラグビーボール型になっています。逆に、F値を大きくするほど、玉ボケは小さく多角形に写ります(絞り羽根9枚のSEL90M28Gの場合は絞るほど玉ボケが小さく9角形になっていく)。
レンズの焦点距離による玉ボケの違い
撮影距離とF値が同じなら、玉ボケの大きさはレンズの焦点距離で変化します。
焦点距離の長いレンズの方が被写界深度は狭くなるので、玉ボケは大きく写ります。
焦点距離の短い広角レンズでも玉ボケは作れますが、「撮影ブースの外が写る」「アップで撮影すると撮影距離が近すぎてパースがきつくなる」「レンズと被写体の距離が近すぎてライティングに影響が出る」等の理由から、広角レンズはおすすめしません。個人的には焦点距離50mm以上のレンズ推奨です。
最後に
パーティーモールを使った玉ボケは、少しふわっとした感じを出したい時やキラキラした雰囲気を作りたい時におすすめです。ただ、玉ボケが小さすぎると背景が若干うるさく感じますし、絞り開放で接写すると被写界深度はめちゃくちゃ狭くなるので、F値の設定とピントの合わせ方には注意が必要です。
個人的には、中望遠のマクロレンズでバストアップになるぐらいの距離が一番撮影しやすかった気がします。
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