背景紙「羊皮紙(ようひし)」を使ってみた感想をまとめておきます。
羊皮紙を使って撮影した写真
写真は撮影後にColorChecker Passportを使って、RAW現像で色味とホワイトバランスを調整しています。
すみ
あい
べに
茶
こそめ
しろ桜

羊皮紙の特徴
今回使った羊皮紙のサイズは4/6判(1091×788mm)、厚みは220kg(0.35mm)、柄は同色の濃淡が入り交じったまだら模様となっています(柄以外はレザック66とほぼ同じ)。
写真では伝わりくいのですが、レザックよりも表面がマットで滑らかな質感をしているので(レザックは表面が凸凹している)、レザックを使った時によく起こる不自然な反射が起こりません。
下記の写真は、左が羊皮紙、右がレザック66です(レザックは中央上付近の反射が気になる)。
もちろん、羊皮紙が反射しない訳ではないですし、レザックも照明の位置をずらしたり、カーブの角度を変えることで反射を抑えることはできますが、多灯ライティングになると、どうしても調整に時間がかかってしまうので、個人的には羊皮紙の方が使いやすかった気がします。
価格もレザックと同じなので、興味のある方は紙屋の丸楽を覗いてみて下さい。
背景紙の保管方法
僕はメッシュダストバスケットに丸めて保存しています。
使いたい背景紙だけを簡単に取り出せますし、使い終わった後は内側に丸めて戻すだけなので楽ちんです。長期間の保存等でホコリが気になる時は、袋を被せておいて下さい。
また、レザックや羊皮紙のように少し厚手のタイプなら、よっぽど雑に扱わない限り折り目がつくことはありませんが、アトモスの様に薄いタイプは折り目が付きやすいので要注意です(撮影時に映り込んでしまう場所に折り目がついてしまった場合は最悪使えなくなる可能性もある)。
背景紙は折り目が使いないように大事に取り扱って下さい。
最後に
本格的にフィギュア撮影をするなら、いろんなバリエーションの背景紙を用意しておくと便利です。
逆に、とりあえず背景紙を使ってみたいという方は、黒系と白系の背景紙を1枚ずつ揃えておくと、どんなフィギュアにも合わせやすいのでおすすめです。黒系は影がきつくなって引き締まる印象、白系は背景紙自体がレフ版の役割を果たすので、柔らかくなる印象です。


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