フィギュアを撮影する時のディフューザーの効果と使い方についてまとめています。
ディフューザーの使い方
ディフューザーは、照明と被写体の間に設置して、光を拡散させるために使います。
僕はストロボ用のソフトボックスや乳白色のアクリル板を使っていますが、半透明の素材でそれなりの大きさがあれば、クリアファイル、トレーシングペーパー、ゴミ袋等でも代用できます。
参考までに、照明やカメラの設定を変えず、ディフューザーありなしの写真を比較してみて下さい。
ディフューザーを上手く使えば、極端な明暗差がなくなるので、全体的に柔らかい印象になります。
ディフューザーの効果
ディフューザーの効果は、照明からの距離と被写体までの距離に大きく影響します。
大事なポイントは、照明の光が均一に当たる距離まで照明とディフューザーの間隔を空けること、ディフューズ効果を最大限まで高めたいなら、ディフューザーはできるだけ被写体に近づけることです。
俯瞰視点で被写体に当たる光をイメージすると下記の様になります。
ディフューザーは、照明と被写体の間ならどこに設置しても同じという訳ではありません。
照明とディフューザーの間隔が近すぎれば、ディフューザーに当たる光にむらができます。この状態では、光源が少し大きくなった程度なので、ディフューズ効果もそれ程高くありません。
ディフューズ効果を高めたい時は、ディフューザーに当たる光ができるだけ均一になる様、照明をディフューザーから遠ざけてみて下さい。ディフューザーで大きな面光源ができればOKです。また、ディフューザーは被写体に近づけるほど角度のついた光が被写体に当たるので、ディフューズ効果も高くなります。
例えば、左からのサイド光だけで撮影しているのに、正面や右側が明るく写るのは、ディフューザーで拡散された光が被写体の前後上下からも当たっているからです(照明やカメラの設定は同じ)。
この際、ディフューザーが小さいと、面光源も小さくなってしまうので(光の拡散効果も弱くなる)、スケールフィギュアの撮影なら、一辺40~50cm程度の大きさがあると使いやすい気がします。
また、ここまでくるとなんとなく想像できると思いますが、照明に被せるタイプのディフューザーは、ほとんど効果を期待できません。照明からの距離が近すぎますし、ディフューザーの面積が小さすぎるからです。
ディフューザーは、小さな点光源を大きな面光源に変えるものだと思って下さい。
最後に
ディフューザーを使う時は、下記のポイントを意識してみて下さい。
- ディフューザーを照明に近づけすぎない
- ディフューザーをできるだけ被写体に近づける
ただ、フィギュア撮影ではディフューザーを使わなければいけないなんて決まりはないので、ディフューザーを使うかどうかはご自身で判断して下さい(自分のイメージした写真が撮れればそれが正解)。
また、ディフューザーの素材によっては、大幅に光量が低下する可能性がありますし、色温度が変化する可能性もあるので、素材の異なるディフューザーを混ぜて使う時は注意して下さい。
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