ニコ生実機配信と無料高画質配信ソフト「OBS Studio」の設定

ニコ生実機配信と無料高画質配信ソフト「OBS Studio」の設定

ニコ生実機配信で使える無料高画質配信ソフト「OBS Studio」の設定をまとめておきます。

目次

OBS Studioのダウンロード&インストール

Download OBSから、OSを選択してインストーラーをダウンロードします。

OBSダウンロード

ダウンロードした「.exe」ファイルをダブルクリックして、OBS Studioをインストールします(特に変更する必要はないので画面を順に進めてインストールして下さい)。

OBSインストーラー

OBS Studioが起動したら準備完了です(自動構成ウィザードは「いいえ」で一旦閉じます)。

OBS起動

OBS Studioの設定

各種設定は、画面右下の「設定」ボタンから行います。

OBSの設定

ニコ生では、配信時に下記の上限値が定められているので、それに合わせて設定を変更します。

設定
ビットレート映像・音声合わせて6,000kbps(6Mbps)
映像解像度1280×720
フレームレート30fps
※視聴者側のビットレート上限は3,000kbps(3Mbps)

ユーザー生放送の配信、視聴ビットレート | ニコニコヘルプ

出力設定

映像ビットレートと音声ビットレートの合計が6,000kbpsになる様に配信項目を設定します。

出力設定
設定
映像ビットレート5872
エンコーダソフトウェア(x264)
音声ビットレート128

音声設定

使用するWEBカメラやマイクをパソコンに接続してから設定して下さい。

設定項目が多くて複雑に見えますが、「デスクトップ音声」と「マイク音声」に使いたいデバイスを選択するだけです(複数指定も可)。必要なければ「Disabled」で無効化します。

実機とパソコンをイヤホンコンバーターで接続している方は、「マイク音声デバイス」で実機の音声を直に拾うこともできます(既定のデバイス及び接続しているデバイスを選択)。

音声設定

実際にマイクやデスクトップで音を流して、ミキサーが反応していることを確認します。

ミキサーの確認

映像設定

出力解像度とFPSをニコ生の上限値に設定します。

映像設定
設定
基本(キャンバス)解像度1920x1080
出力(スケーリング)解像度1280x720
縮小フィルタランチョス(先鋭化スケーリング、32のサンプル)
FPS共通値30

ソースの追加(WEBカメラ)

使用するWEBカメラを接続した状態で、ソース左下の「+」アイコンから、「映像キャプチャデバイス」を追加します(名前は任意)。

ソースの追加

WEBカメラのプロパティウィンドウが表示されるので、「解像度/FPSタイプ」を「1920x1280」に変更します(カメラ側で細かい調整を行いたい時は、「映像を構成」をクリック)。

WEBカメラのプロパティウィンドウ

映像を構成のプロパティは、撮影環境にも影響するので、実際の映像を見ながら調整して下さい。

僕が使っているWEBカメラLogicool C922の場合は、自動のチェックを全て外し、「焦点は望遠側で固定(ピントの固定)」&「ホワイトバランスを任意の数値で固定(色の固定)」にしています。

個人的には、黄色マーカーの項目を調整するだけで十分だと思います(ゲインはカメラのISO感度と同じで、上げると明るくなりますが画質が低下します)。

カメラプロパティの調整

追加したソースは、「ドラッグしながら移動」及び「枠線をドラッグしながらサイズ変更」が可能です。位置がずれている時は、右クリック「変換⇒画面に合わせる」で自動調整してくれます。

映像キャプチャの位置調整

リール絵柄が白飛びしている時は、リール前面クリアパネルに遮光・遮熱フィルムを貼ると改善されます(リールの光量を下げる効果がある)。また、外部照明を用意して光量を調整すれば、更に明暗部の差を小さくすることができます。

ソースの追加(PC版データカウンター)

PC版データカウンターを起動させた状態で、ソース左下の「+」アイコンから、「ウィンドウキャプチャ」を追加します(名前は任意)。

ウィンドウキャプチャの追加

PC版データカウンターのウィンドウを選択します。

PC版データカウンターの追加

WEBカメラの映像とデータカウンターをお好みの位置に配置すれば準備完了です。

放送開始準備完了

配信する

ニコ生で放送を開始し、配信設定から「URL」と「ストリームキー」をコピーします。

「URL」と「ストリームキー」を取得

OBS Studioの設定「配信」から、配信種別「カスタムストリーミングサーバー」を選択し、取得した「URL」と「ストリームキー」を貼り付けて「OK(適用)」をクリックします。

配信設定

OBS Studioの「配信開始」をクリックします。

ニコ生配信開始

ニコ生の放送画面に映像が映し出されたら、スピーカーをミュート(反響防止)にして、映像等に問題がないことを確認して下さい。30分以上の配信をしたい時は自動延長を「ON」にします。

問題がなければ、「番組開始」をクリックして生放送をスタートします。

スピーカーをミュートにして「番組開始」をクリック

以上でOBS Studioの設定は完了です。

参考までに、配信中のキャプチャ画像を載せておきます(画像サイズ固定の3Mbps視聴時)。僕のPCスペックでは、CPU使用率20%前後、気になる遅延やブロックノイズは発生していません。

配信中のキャプチャ画像

ちなみに、プラグインobs-rtmp-nicoliveを追加すれば、「URL」と「ストリームキー」を自動で取得してくれますが、1年以上更新されていないのであまりおすすめしません。

最後に

ニコ生ではビットレートの上限が設定されているので、ある程度は妥協するしかありません。

特に、一般会員はエコノミータイム時(17時~3時)の視聴ビットレートが最大1Mbpsに制限させているので、どれだけ高画質配信をしても画質の劣化は避けられません。

出力設定で細かい調整を行えば、更なる画質の向上が見込めるかもしれませんが、カメラ、回線速度、パソコンのスペックにも影響するので、細かい調整は配信映像を見ながら各自で行って下さい。

今日の一言

2024年3月6日に始まったGoogleのコアアップデートは4月19日に完了していました(一週間以上経ってからの告知)。昨年10月に続いて、今回の調整もアクセスマイナス。昨年同時期と比較すると、アクセスは1/2~1/3程度になってしまいました。ユーザーにとって使いやすい検索エンジンになっているのなら構わないのですが、個人的には欲しい情報がなかなか見つからない&到達するまでに時間がかかる様になった気がします。現状、回復の見込みはないので、検索エンジン以外の集客方法を模索した方がいいのかもしれません。

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