ニコ生実機配信で使える無料高画質配信ソフト「OBS Studio」の設定をまとめておきます。
OBS Studioのダウンロード&インストール
Download OBSから、OSを選択してインストーラーをダウンロードします。
![OBSダウンロード](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/d8a827f3751bb20b6badce8a593a3e41.png)
ダウンロードした「.exe」ファイルをダブルクリックして、OBS Studioをインストールします(特に変更する必要はないので画面を順に進めてインストールして下さい)。
![OBSインストーラー](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/7c26d6d859fe2b7e384a90cf91b86183.png)
OBS Studioが起動したら準備完了です(自動構成ウィザードは「いいえ」で一旦閉じます)。
![OBS起動](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/d651cd5985267c3a3e13ee2782fa2c26.png)
OBS Studioの設定
各種設定は、画面右下の「設定」ボタンから行います。
![OBSの設定](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/ce0028ccf926e1b5b6be3b2c396bdfc6.png)
ニコ生では、配信時に下記の上限値が定められているので、それに合わせて設定を変更します。
設定 | 値 |
---|---|
ビットレート | 映像・音声合わせて6,000kbps(6Mbps) |
映像解像度 | 1280×720 |
フレームレート | 30fps |
出力設定
映像ビットレートと音声ビットレートの合計が6,000kbpsになる様に配信項目を設定します。
![出力設定](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/f2f8180a58da5cfe8abf6c6109102861.png)
設定 | 値 |
---|---|
映像ビットレート | 5872 |
エンコーダ | ソフトウェア(x264) |
音声ビットレート | 128 |
音声設定
使用するWEBカメラやマイクをパソコンに接続してから設定して下さい。
設定項目が多くて複雑に見えますが、「デスクトップ音声」と「マイク音声」に使いたいデバイスを選択するだけです(複数指定も可)。必要なければ「Disabled」で無効化します。
実機とパソコンをイヤホンコンバーターで接続している方は、「マイク音声デバイス」で実機の音声を直に拾うこともできます(既定のデバイス及び接続しているデバイスを選択)。
![音声設定](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/773d5b0a0947f44c945e0554980705f6.png)
実際にマイクやデスクトップで音を流して、ミキサーが反応していることを確認します。
![ミキサーの確認](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2018/12/a961b14bb7778b9a32a32f56b61cb32a.png)
![](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/daa1f8e968870be54e482a3d0824a3f8-300x200.jpg)
![](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/491c13610f5781147aece11e6ec42c8b-300x200.jpg)
映像設定
出力解像度とFPSをニコ生の上限値に設定します。
![映像設定](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/7015c09bf17e07fb0bce047f1bfe04f8.png)
設定 | 値 |
---|---|
基本(キャンバス)解像度 | 1920x1080 |
出力(スケーリング)解像度 | 1280x720 |
縮小フィルタ | ランチョス(先鋭化スケーリング、32のサンプル) |
FPS共通値 | 30 |
ソースの追加(WEBカメラ)
使用するWEBカメラを接続した状態で、ソース左下の「+」アイコンから、「映像キャプチャデバイス」を追加します(名前は任意)。
![ソースの追加](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/ab5081f2570bf76bf73b77eee627b9e7.png)
WEBカメラのプロパティウィンドウが表示されるので、「解像度/FPSタイプ」を「1920x1280」に変更します(カメラ側で細かい調整を行いたい時は、「映像を構成」をクリック)。
![WEBカメラのプロパティウィンドウ](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/de2f5a1785a058d03f9a85d642cfabc5.png)
映像を構成のプロパティは、撮影環境にも影響するので、実際の映像を見ながら調整して下さい。
僕が使っているWEBカメラLogicool C922の場合は、自動のチェックを全て外し、「焦点は望遠側で固定(ピントの固定)」&「ホワイトバランスを任意の数値で固定(色の固定)」にしています。
個人的には、黄色マーカーの項目を調整するだけで十分だと思います(ゲインはカメラのISO感度と同じで、上げると明るくなりますが画質が低下します)。
![カメラプロパティの調整](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/084ef74fd4a449c05bb09097766e660b.png)
追加したソースは、「ドラッグしながら移動」及び「枠線をドラッグしながらサイズ変更」が可能です。位置がずれている時は、右クリック「変換⇒画面に合わせる」で自動調整してくれます。
![映像キャプチャの位置調整](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/39b8fe5b860a285d99f687ac86a0177b.png)
リール絵柄が白飛びしている時は、リール前面クリアパネルに遮光・遮熱フィルムを貼ると改善されます(リールの光量を下げる効果がある)。また、外部照明を用意して光量を調整すれば、更に明暗部の差を小さくすることができます。
ソースの追加(PC版データカウンター)
PC版データカウンターを起動させた状態で、ソース左下の「+」アイコンから、「ウィンドウキャプチャ」を追加します(名前は任意)。
![ウィンドウキャプチャの追加](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/8ac76fc93bc89054cfbc4fbdca3e0cb9.png)
PC版データカウンターのウィンドウを選択します。
![PC版データカウンターの追加](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/ac335002a3ab958a1884ac4034d41774.png)
WEBカメラの映像とデータカウンターをお好みの位置に配置すれば準備完了です。
![放送開始準備完了](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/eafde5a1c3f98efa917f6aedf4a29585.png)
![](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/3b2caafcfadccaa7dfcfd5eb12c48987-300x200.jpg)
![](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/ebbf00013c8446dfe813ca1a3b86807d-300x200.png)
配信する
ニコ生で放送を開始し、配信設定から「URL」と「ストリームキー」をコピーします。
![「URL」と「ストリームキー」を取得](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/1c6537a131605f08edecd8c1afe0bb74.png)
OBS Studioの設定「配信」から、配信種別「カスタムストリーミングサーバー」を選択し、取得した「URL」と「ストリームキー」を貼り付けて「OK(適用)」をクリックします。
![配信設定](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/190c095341e45268831a18c26695ff7d.png)
OBS Studioの「配信開始」をクリックします。
![ニコ生配信開始](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/747cb03be18d59bd0addacbcfba0a29c.png)
ニコ生の放送画面に映像が映し出されたら、スピーカーをミュート(反響防止)にして、映像等に問題がないことを確認して下さい。30分以上の配信をしたい時は自動延長を「ON」にします。
問題がなければ、「番組開始」をクリックして生放送をスタートします。
![スピーカーをミュートにして「番組開始」をクリック](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/c34bdcc0ee57877c4d633308e3698462.png)
以上でOBS Studioの設定は完了です。
参考までに、配信中のキャプチャ画像を載せておきます(画像サイズ固定の3Mbps視聴時)。僕のPCスペックでは、CPU使用率20%前後、気になる遅延やブロックノイズは発生していません。
![配信中のキャプチャ画像](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/2be615b9c1eaa288c692763e8f98573d.jpg)
ちなみに、プラグインobs-rtmp-nicoliveを追加すれば、「URL」と「ストリームキー」を自動で取得してくれますが、1年以上更新されていないのであまりおすすめしません。
最後に
ニコ生ではビットレートの上限が設定されているので、ある程度は妥協するしかありません。
特に、一般会員はエコノミータイム時(17時~3時)の視聴ビットレートが最大1Mbpsに制限させているので、どれだけ高画質配信をしても画質の劣化は避けられません。
出力設定で細かい調整を行えば、更なる画質の向上が見込めるかもしれませんが、カメラ、回線速度、パソコンのスペックにも影響するので、細かい調整は配信映像を見ながら各自で行って下さい。
![](https://affilabo.com/wp-content/uploads/2020/12/ddc5192b42c353125e398e78ae270a87-300x200.jpg)
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