楽天モバイルの回線速度について分かっていることをまとめておきます。
ちなみに、他人の口コミを参考にする際は、「どのAPNを利用しているのか?」「測定した時期はいつなのか?」「何時に測定したのか?」「測定地点はどこなのか?」を必ず確認して下さい。
条件が異なれば、回線速度も異なります。
口コミの評判が異なる理由
誰かが嘘をついている訳ではありません。単純に測定条件が異なるからです。
APNが異なる
2017年5月現在、楽天モバイルには3つのAPNが存在します。

契約時期によって異なる3つのAPN
旧APN | vdm.jp |
---|---|
新APN | rmobile.jp |
新新APN | rmobile.co |
※「vdm.jp」は「rmobile.co」に移行(変更)されているため現在は使われていません。
APNは「契約時期」によって異なり、途中で任意に変更することはできません。例えば、2016年1月に契約した僕は、新APN「rmobile.jp」を利用しています。今はそこまで差はないみたいですが、2016年春頃までは、旧APNと新APNで回線速度に大きな差がありました。
これから契約する方は、新新APN「rmobile.co」になります。
測定時期(時間)が異なる
正確な時期は覚えていないのですが、3日間の通信速度制限撤廃が実施された2017年3月1日頃から、回線読度が大幅に落ちた様な気がします。もちろん、遅くなる前からキャリアと比べて回線は不安定でしたが、そこまで不満に感じることはありませんでした。
ですが、今はランチタイムの回線速度が遅すぎて使いづらいのが本音です。
測定地点が異なる
僕が測定している岐阜県内では、測定地点による回線速度の差を感じたことはありませんが、都内や混雑する場所では遅くなる傾向にあります。
口コミを参考にする時の注意
これから契約される方は、できるだけ下記3つの条件を満たしているデータを参考にして下さい。
- 新新APN「rmobile.co」で測定されたデータ
- 2017年3月以降に測定されたデータ
- お住いの地域と同じ地域で測定されたデータ
検証結果と参考動画
回線速度が遅くなる通勤タイム「8時~9時」、ランチタイム「12時~13時」、ゴールデンタイム「18時~20時」のデータになります(検証前にキャッシュは全て削除しています)。
キャッシュについては、キャッシュとCookieをクリアするを参考にして下さい。
測定日:2017年5月15日(月) 測定地:岐阜県
時間 | Ping | Down | Up |
---|---|---|---|
8時~9時 | 35ms | 50.10Mbps | 28.48Mbps |
12時~13時 | 70ms | 2.38Mbps | 18.02Mbps |
18時~20時 | 37ms | 10.58Mbps | 12.21Mbps |
今回検証に使った「動画」「WEBサイト」「アプリ」です(同じ条件で検証したい方はどうぞ)。
気になったのはランチタイム「12時~13時」だけです。この時間帯は、YouTubeの動画を「480p」画質以下で再生するのが限界です(ひどい時は止まります)。HD画質では再生できません。
また、画像の多いWEBサイトは、ページが完全に表示されるまでに数十秒かかることもあります(今回はキャッシュを削除しているので、全て表示するまでに「1分」もかかっています)。
ゴールデンタイムは、YouTubeの動画をHD画質で再生するのは困難ですが、ランチタイム程遅くはなりません。WEBサイトの表示速度も特に気になりません。
その他の時間は基本的に快適(普通)です。
最後に
キャリアと比べると、楽天モバイルのデータ通信速度は確実に不安定です。
これは他社MVNOでも同じです。今は快適でも今後不安定になる可能性もあります。ですから、常に安定した回線速度を求めるのであれば、格安SIMはおすすめしません。
ただ、僕の様に「家ではWi-Fiを使っている」「スマホで動画をあまり見ない」「ランチタイムの回線速度が落ちるぐらいなら妥協できる」のであれば、楽天モバイルの回線でも十分です。
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