docomoから楽天モバイルにMNP(番号はそのまま)で乗り換える手順をまとめておきます。

Contents
楽天モバイルのメリット
- 月額料金が大手キャリアの1/3以下
- ドコモと同じ下り最大225Mbpsの高速通信(3.1GBプラン以上)
- 余ったデータ通信量は翌月に繰り越せる
- 回線が切り替わるタイミングを指定できるので不通期間がほとんどない
- 楽天ポイントが貯まる(100円につき1P)
- 口座振替での支払いが可能
- オプションが豊富
- 最低利用期間を過ぎれば契約解除料はずっと0円
- 楽天市場での購入ポイントが+2倍
- 支払いに楽天ポイントが使える
- docomo及びauからの乗り換えはSIMロックの解除不要
プランは凄くシンプルで、MNPを利用するなら「通話SIM」プランから選択します(ベーシックプランはデータ通信速度が200Kbpsなので、通常は3.1GBプラン以上を選択)。
僕は月額料金1,600円(税別)の「通話SIM3.1G」で契約しています(今年で3年目)。
有料オプションは後からでも加入できますが、端末保障オプションだけは途中から加入できないので、必要な方は契約時に月額500円(税別)の「つながる端末保証」に加入して下さい。
今まで使っていた電話帳とアプリも基本的にはそのまま使えます。特に設定は必要ありません。
ちなみに、docomoの携帯料金は、ほとんど通話しない僕ですら月7,000円を超えていました。

docomo携帯代
格安SIMは支払いにクレジットカードが必要になる会社が多いのですが、楽天モバイルは口座振替にも対応しています。また、ホームページには「ご本人名義のクレジットカード」と記載されていますが、家族名義のクレジットカードで契約することもできます。
ざっくり言ってしまえば、楽天モバイルは「少しでも携帯代を安くしたい」「普段から楽天のサービス(楽天市場や楽天カード)を利用している」そんな方におすすめの格安SIMです。
楽天モバイルのデメリット
- 楽天モバイルショップ(実店舗)が少ない
- 3G専用端末ではデータ通信が使えない
- docomoのメールアドレスが消滅する
- iPhoneではキャリア決済が使えない
- LINEのID検索ができなくなる
- 時間帯によってデータ通信速度が不安定になる
- GPS(位置情報)の精度が悪くなる
- 3大キャリアで取り扱っている最新端末がない
1つ目、年々拡大しているとは言え、3大キャリア(docomo・au・softBank)に比べてモバイルショップ(実店舗)が少ないです。分からないことを気軽にショップで聞くことができません。ネットで調べたり、サポートに問い合わせて自分で解決するスキルがないと少し不便です。
2つ目、「LTE非対応の3G専用端末」ではデータ通信が使えません。2012年以降に発売された機種なら恐らく対応していますが、事前に動作確認済み端末で必ず確認して下さい。
3つ目、docomoメールアドレス「@docomo.co.jp」「@docomo.ne.jp」が使えなくなります。楽天モバイルに移行後は、楽天モバイルの無料メールアドレス「@rakuten.jp」及び「@gmail.com」等のフリーメールアドレスを取得して使うことになります。
この際、docomoメールはバックアップを取っておかなければ閲覧もできなくなります(メールが全て消滅する)。乗り換える前にdocomoメールアプリの「保存(全件操作を使うと楽)」機能から、必ず(micro)SDカードにバックアップを取って下さい。メールの復元は、楽天モバイルに乗り換えた後にdocomoメールアプリの「メール取り込み」から行います。
やり方は、ドコモメールアプリのデータ移行(保存・取り込み)を参考にして下さい。
少し分かりづらいのですが、docomoのメールデータは端末に保存されているのではなく、docomoのクラウドサーバに保存されています。docomoを解約した時点で、クラウドデータは全て削除され、復元することができなくなります。詳細はご注意事項 | NTTドコモで確認して下さい。
バックアップを取っておけば、過去のメールをdocomoメールアプリに復元することができます。
FOMA/Xiサービスの解約、電話番号保管、spモード契約の解約、改番、名義変更を行った場合は、クラウドデータは全て削除され、復元することができません。ドコモメールアプリでは、事前に端末に全データを保存したドコモメールおよび端末にメール一覧表示用情報のみを保存したドコモメールのメール一覧表示用情報部分を除き、ドコモメールを参照することはできなくなります。
また、3大キャリアのユーザーはフリーメールを受信拒否(初期設定)にされている方が多いので、相手に自分のアドレスを受信可能にしてもらう必要があります。楽天モバイルに乗り換える前に、乗り換えた後に使うメールアドレスを決めておき、メールアドレスが変わることを伝えて下さい。そして、乗り換える前に新しいメールアドレスで送受信可能な状態にしておきましょう。
4つ目、2019年2月20日よりAndroid端末はGoogle Playストアからキャリア決済(携帯料金と一緒に支払う方法)が可能になりましたが、iPhoneではキャリア決済が使えません。
5つ目、LINEはそのまま使えますが、ID検索ができなくなります(格安SIMでは年齢認証ができないため)。LINEで友達を追加する際は、楽天モバイルでLINE 友だち追加手順を参考にして下さい。
6つ目、通勤・ランチ・ゴールデンタイムはデータ通信速度が落ちます。SNSの通話アプリは問題なく使えますが、WEBサイトの閲覧に時間がかかったり、動画が再生しにくくなることがあります。
7つ目、楽天モバイルに限らず「docomoの端末+格安SIM」の組み合わせは、位置情報の精度が悪くなります(A-GPSを利用できないため)。位置情報取得補助アプリ等である程度改善はできますが、最初の位置情報の取得に若干時間がかかります。
8つ目、3大キャリアで取り扱っている最新端末がありません。
MNPで乗り換えにかかる費用
docomoから楽天モバイルに乗り換える際は、最低でも5,394円(税別)の手数料が必要です。
携帯電話番号ポータビリティ手数料(docomo側) | 2,000円(税別) |
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事務手数料(楽天モバイル側) | 3,394円(税別) |
合計 | 5,394円(税別) |
但し、docomoは2年契約満了月の翌月から3か月の間でなければ、9,500円(税抜)の解約金が発生します(継続利用期間が10年超えの回線は3,000円(税抜))。この期間内に解約しなければ、自動で2年契約が更新されてしまうため、再度2年間使わなければ解約金が発生します。

docomoの解約無料期間
また、僕の様に月末ぎりぎりで申し込むのも危険です。手続きには数日かかりますから、いくら期間内に申し込んでも、解約月が翌月に延び、解約金が発生してしまう可能性があるからです。
僕の場合は、docomoショップでMNP予約番号を発行してもらうのと同時に、その場で契約を解除してもらいました(その方法しかないと言われたので・・・)。
本来なら、携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約お手続き方法 | NTTドコモからMNP予約番号を発行できます。docomoショップに行く必要はありません。
ちなみに、Amazonで販売されているエントリーパッケージを購入すれば、楽天モバイル側の契約事務手数料3,394円(税別)が無料になります。そのまま契約するより、約3,000円お得です。
MNPで乗り換えにかかる期間
関東地方にお住まいの方は、「お申し込みから最短2日」でSIMが届きます。
僕の場合は、正月を挟んでいたのと、本人確認書類の提出が遅れてしまったため、申し込みからSIMが届くまでに5日かかってしまいましたが、申し込んだその日に本人確認書類を提出すれば、遅くても3日後にはSIMが届くと思います。
12/30 | 申し込み |
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12/31 | ━ |
01/01 | ━ |
01/02 | 本人確認書類提出 |
01/03 | SIM発送案内 |
01/04 | SIM到着 |
MNPで乗り換えに必要なもの
- クレジットカード(デビットカード)及び口座振替が可能な銀行口座
- MNP予約番号(有効期間が10日以上残っている必要がある)
- 本人確認書類
口座振替は支払い手数料で100円かかりますし、楽天スーパーポイントでの支払いができません。クレジットカード(デビットカード)支払いの方が断然お得です。
クレジットカードをお持ちでない方は、楽天市場のお買物ポイントがいつでも+2倍になる楽天カード及び18歳以上なら審査なしで誰でも作ることができる楽天デビットカードがお勧めです。
口座振替がご利用可能な金融機関については口座振替でのお支払い、支払い方法の詳細についてはお支払い方法についてに分かり易くまとめられているので参考にして下さい。
MNP予約番号は、ドコモ公式サイト及びドコモショップで無料で発行してもらうことができます。
但し、楽天モバイルに申し込む際は、有効期間が10日以上残っているMNP予約番号が必要です。
MNP予約番号の有効期限は、「予約番号発行日を含めた15日間」しかないので、MNP予約番号を発行してから5日以内に申し込みを完了させて下さい。
本人確認書類に使える書類は、本人確認書類 ※Webでお申し込みの場合で確認できます。
分からないことは楽天モバイルに問い合わせる
はっきり言っておきますが、docomoショップの店員は頼りになりません。
下記はdocomoショップでの実際のやりとりです。





ただ、楽天モバイルのホームページにはdocomoからの乗り換えにSIMロックの解除は必要ないと記載されていたのですが、SIMロックの解除は必要ですか?

SIMロック解除手続き不要
※2018年10月1日よりau回線のサービスもスタートしました(au回線もSIMロックの解除不要)。



楽天モバイルはドコモ回線







docomoでお得なプランができた時は戻ってきて下さいね。

他社の情報を全く知らないの一言です。
SIMロックの解除だって、本来WEBで申し込めば「0円」なんです(教えてくれませんでしたけど)。基本的に去る者には冷たいです。相談するなら絶対に楽天モバイル側にして下さい。
但し、楽天モバイルカスタマーセンターは若干繋がりにくいです。時間帯にもよりますが、30分待ちは覚悟しておいた方がいいかもしれません。とは言え、docomoなんて1時間以上繋がらなかったので、わざわざdocomoショップまで足を運んだ訳ですが・・・。
SIMの交換と設定は凄い簡単
楽天から届いた封筒には、SIMカードと初期設定の説明書が入っています。
ちなみに、説明書はこれ一枚です。簡単3ステップで所要時間は5分もかかりません。

楽天モバイル初期設定
まずは、カードからSIMカードを取り外します。

楽天モバイルSIM
端末の電源を切ってから、SIMを交換します。
この際、docomoのSIMと楽天モバイルから届いたSIMの見た目が全く同じなので間違えないで下さい。分からなくなった時は、カードの裏に番号が書いてあるので確認して下さい。

楽天モバイルSIM交換
最後に、電源を入れてAPNの登録と設定を行います(iOSとAndroidでは設定が異なります)。
APNの登録は、設定メニューの「モバイルネットワーク」からでも行えますが、楽天モバイルSIMアプリ(無料)を使った方が簡単です(Wi-Fi環境がない方は事前に入れておく)。アプリを使った設定方法は、【Android端末共通】アプリを使ったAPN設定方法を参考にして下さい。
APNの設定以外にも、「登録情報の確認・変更」「ポイント残高の確認」「お支払い額と明細の確認」「データ残量の確認とチャージ」「高速データ通信のON/OFF切替」「ポイント払いなどの様々な設定」ができますから、個人的にはアプリの導入をお勧めします。

楽天モバイルSIMアプリ
APNの登録ができたら設定は完了です。
問題がなければ電話が使えます。もちろん、データ通信も可能です。
最後に
楽天モバイルの格安SIMへの乗り換えは思ったよりも簡単でした。
今のところ、通話もデータ通信も特に問題ありません。これで月7,000円以上していた携帯代が2,000円以下になるのですから、もっと早くから変えておけば良かったと後悔しているぐらいです。
ちなみに、SIMを入れ替えた後にdocomoID設定のメッセージが表示される場合は、dアカウント – 解約後の継続手続きの流れを参考にdアカウントを設定すれば、警告は表示されなくなります(dアカウント(旧docomoID)は、ドコモ解約後も継続して使うことができます)